ホモジナイザーの歴史
ホモジナイザーの歴史は、1900年初頭パリの万国博に牛乳の長期保存を可能にするため、その脂肪球を微粒化・均質化する目的で全く新しい処理装置を発表展示したときにさかのぼります。
近年では攪拌機・乳化装置一般にホモジナイザーという呼び方が誤って用いられるが本来は圧力乳化方式のみがホモジナイザーと呼ばれる分散機になります。
ホモ牛乳につづいてアイスクリームの製造にホモジナイザーが使用されている事は広く知られております。
食品業界でトマト・ケチャップ、ピーナッツ・バター、オレンジ・オイル、ヨーグルト、豆乳、コーラ、缶コーヒー、果汁飲料、スープ、ホエーチーズ、乳児食等の製造には、分離防止、長期安定性、繊維質の微細化、風味・喉ごし改善、乳化剤節減の目的でホモジナイザーが必要不可欠の設備として使用されております。
化学工業はホモジナイザーが最もおおく使われている分野で、その使用例は広範な領域にわたるものです。数多くの中の一例をあげますと、カーボン・ブラック、酸化チタン、顔料、磁性粉、セラミック及びシリカの分散に始まり、ワックス、シリコーン・エマルジョン、写真フィルム・エマルジョン、ロジン・エマルジョン等も普及度の高い用途です。さらに各種樹脂の乳化重合、微粒化による反応促進、マイクロカプセル化、高分子長切断による粘度調整等、実に多くの用途があります。
医療業界における技術革新は目覚ましいものがあります。製剤分野におけるホモジナイザーの普及度は特に著しく、脂肪乳剤を初め、各種の静注液DDS、LIPOSOME特に100nm以下の超乳化は、高圧ホモジナイザーでのみ可能な製品です。ニロ・ソアビ ホモジナイザーは、cGMPに基づくCIP SIPに対応可能で、細部構造もVALIDATIONを十分に考慮した設計構造が採用されております。パーソナルケア製品もホモジナイザーが活躍している分野であり、超微粒透明化、可溶化の先端技術を応用した新製品の製造等に採用されております。
更に乳化・分散以外の分野で大きく発展したのは細胞膜破砕の用途で大腸菌、イースト菌等の破砕には高圧ホモジナイザーは他の方法に比較して高収率が得られ、しかもコンタミは防止され処理工程が大幅に合理化される等の利点があり、研究用の小型試験機からトン・ベースの大型機まで数多くの機台がこの分野で稼働中です。
ゲア・ニロ・ソアビ社ホモジナイザーの特徴
1.最高使用圧力が1500bar(150MPa)で、処理量が 3000ℓ/h の機台が標準機として対応してあります。
2.最高使用温度が 160℃ の機台の対応ができます。
3.最大処理粘度が、120,000 mpa.S の機台の対応ができます。
4.酸性度 PH2 の処理液の対応ができます。
5.塩分を含む製品の処理が可能です。
6.ホモ圧力は空圧(Max.0.6MPa)で制御しますのでシンプルで操作し易く、ホモジナイジング圧力が安定します。
7.プランジャーはセラミック又はディトネーションT/Cコーティングが標準で、長寿命を約束します。
8.医薬・バイオ用途でのバリデーション cGMP の対応をいたします。
9.騒音値は、75db以下と非常に低騒音です。
10.低速回転と部品の少なさから、トラブル発生の要因を極力減少させる設計も特徴です。
11.ユーザー殿の特殊仕様に全て対応できる姿勢で臨んでおります。
12.サンプルテストは無償にてお引受けいたします。また、テスト機の貸出しも可能です。お気軽にお申し出ください。